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A: と言う訳で・・・・今回は約2ヶ月にわたって、YF-19とYF-21をコツコツ作ったワケだけどどうだった?
B: まぁYF-19の方は一からってワケじゃなくて、途中まで作って放り出してたのを、再開したヤツなんだけどね。
A: なんで、途中で放り投げてたの?
B: 深い理由はないの。 単に作ってる途中で他に気になるキットが出たとかなんとかそーいうこと。 特にYF-19が作りにくかったとか、そーいうことじゃなくて・・・飛行機のキットが続いていた時期だったから他のキットが作りたくなって・・・・。 そんなことやってるうちにバトロイドが出ちゃったりして、しばらくバトロイドにかかりきりだったしね。
A: そーいうことはあるよね。 和食が続いたから、たまには洋食を・・・みたいな。
B: ま、まぁ・・・そういうことかな。 でも結果としてよかったよ。 YF-19とYF-21って、やっぱりセットであるべき機体でしょ。 早々にYF-19を完成させてYF-21の発売をじりじりしながら待つより、YF-19を完成させたいきおいをそのままYF-21の製作に持ち込めたから。
A: 未完成病にならないようにするのにモチベーションを維持することって結構大切だよね。 他にも気になるキットは次々に発売されるし・・・・あと、製作中に失敗があったりすると、一気にモチベーションが下降して放り出したりすることあるよね。
B: うん。 今回は21の方で事故があったんだけど、完成目前だったから(精神的ダメージはでかかったけど)なんとか投げ出さずに済んだ。 あと製作記を日記形式にして(ほぼ)毎日更新するのはモチベーションの維持にすごく役立ったよ。 こんな(特に改造とかやってるわけではない)製作記でも毎日見に来てくれる優しいヒトが何人かはいるみたいだからね・・・。 更新の無い日は申し訳ない気がしたヨ。
A: それじゃ、そろそろキットについて語ってもらえるかな。
B: うん。 まぁ両キットともハセガワスタンダードな出来上がりというか、安心して組めるよね。 VF-1から1年以上経って出ただけあって、かなり作りやすさも向上してる。 特に垂直尾翼やベンドラルフィンがVF-1の「いも付け」方式から「タブ・スロット形式」(?)というのかな、長方形のでっぱりと受け口で取り付け角度がきちんと決まる形式になったところは評価が高いよ。 あと、突き出しピンの跡が機体の目立たない部分にしかないことも良い。 まぁこれは機体の形状的な違いもあるからVF-1の設計だけの問題でも無いんだけどね。 ただ完成までの敷居はVF-1よりは低いということで。
A: でも、VF-1とは違う部分で苦労もしたでしょ。
B: そう。 塗装がね。 両機とも機体面積が大きいのと、わりとのっぺりしてるから、素直に塗っただけだと模型として間が持たないというか、面白みに欠けちゃうんだよね。 でも、新型機だしあんまりくたびれたイメージにもしたくなかったから、メリハリのつけ方をおとなしめにしたら、デジカメ写真ではぜんぜん判らなくなった。 あと、VF-1よりずっと後年の機体ということで、パネルラインも少なめなんだよね。 だからVF-1のエンジンナセル側面のような、いわゆる「見せ場」が無くて、ハセガワも苦労したろうなぁ・・・と。 キャラクターモデルだからある程度のケレン味は必要だからね・・・そういう意味では大人しいキットだよね。
A: 機体のテクスチャにつては機体の設定から逸脱せずにユーザーを納得させなきゃならないからね・・・。 プロポーションとかはどうなの? 問題なかった?
B: 正直言うとアニメのイメージとは、ちょっと違う。 両機とも機首ブロックがかなりスマート。 でも、それはもし実機があるならこーいう形だろうと思えるアレンジだから、別に問題は無いと思う。 実際、良くこんな難しい形の飛行機の設定が通ったなと思うよ。 デザイナー自身が監督だから無茶が通ったというか・・・。 YF-19なんてどのカットで見てもなんか歪んで見える。 でも、それが「YF-19の安定感の無さ」というか「ピーキーな機体」という感じを感覚的に視聴者に良く伝える結果になっている。 YF-21の方も決して簡単なデザインじゃないけど、YF-19が横に並ぶことで安定感を感じる。
A: 「設定のかたち」ではなく、「物語の中のイメージ」を立体として良く捕らえてる? 
B: うん。 二機を並べてみると、それぞれの機体の性格の違いみたいなのがなんとなく伝わってきて良い。 やはり二機でセットの機体だよね。 YF-19派21派、両方あるかもしれないけど、両方並べてほしいよね。
A: じゃ、不満はなかった?
B: う〜ん、まぁ贅沢な注文だけど、ギアベーン(脚収納庫のドア)の取り付け部分、なんとかならないかなぁ。 通常のスケールモデル機でもそうなんだけど、ギアベーンの「接着しろ」が小さいからちょっとした衝撃ですぐぽっろっと落ちる。 机の上で撮影して飾り棚に戻すときに机の上にパーツが落ちてるの見ると鬱になるよ。 こーいうところこそ、ポリキャップ仕込むとかさ、キャラクターモデルで試してみて、逆にスケールモデルにフィードバックするとかさ、出来るじゃないだろうか?
A: 今までは「スケールモデルで培った技術を注入したキャラクターモデル」というのがハセガワ・マクロスキットの代名詞だったけど、これだけシリーズが育ってくると、そろそろ逆のベクトルの流れが生まれてもいいころかもね。
B:

うん。 そー思う。 マクロス製品群のハセガワの中での立場みたいなのが、外部からわからないけどさ。 そーいう流れが起きるのはもうちょっと先になるかもしれないけど。

 

A: どうして?
B: (ハセガワ主催の)JMCの会場で、ハセガワの開発部長さんが2003年のハセガワラインナップ等について語られたんだけど、マクロスのことは一切触れないしね。
A: 質疑応答のコーナーで聞いてみればよかったじゃん。 「バルキリーが通常の5倍売れたって本当ですか? 」とか「どうしてカタログに載ってないんですか?」とか
B: まぁ・・・大人になると衆目のあるところで聞いちゃいけないこともあるってことが、なんとなくわかってくるんだよ。 スケールモデルと違って版権が絡むことだから、製品の発表時期とかもハセガワ単独で決められないのかもしれないしね。 春に発表する予定の「隠し玉」があるってことだから、それがマクロス関係であることを祈るよ。 48のVF-1とかさ。
A: VF-1まだ作る気!?
B: 72はコレクションスケールで、いろいろバリエーションを並べたりして楽しむスケールで、48は作り込むのを楽しむスケールだと思ってるんだ。 だからいろんなバルキリーがあるけど一つ作りこむとしたら、やっぱりVF-1だろ。
A: なるほど、まだまだ夢は広がるわけだね。
B: うん。 マクロス0もあるしね。 そんなわけで、皆様今年もよろしくぅ。
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