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A: 今回もやっと出来た・・・って感じだね。
B: そうだね。どうしても、本体の制作進行とhtmlファイルの制作進行を同期させることになるから、時間がかかる。
A: じゃ、ま、例によってこんなページを作ろうと思ったワケは?
B: ま、これも例によって「自分が作りたかったから」というのが一番なんだけど、前回ファイターの製作ページを2chのマクロス・スレに貼ったら、参考にしてくれたヒトがいて、嬉しかったんだよね。 
A: ふ〜ん。 でも、今回はロボットだから、解説ページみたいなものの需要はあるの? 雑誌でもやってたわけだし。
B: どうだろうね。 需要の有無はわかんない。 だけど、やっぱりガンプラとは勝手が違う部分があって、今回は特にそいう部分にスポットをあてて構成したつもりなんだ。 
A: なるほど。 それじゃ、このハセガワ初のロボットプラモについて語ってもらおうか。 ガンプラの話など絡めつつ・・・・
B: まず\2400という価格はガンプラで言うとマスターグレード(以下MG)の中で安い方のアイテムと重なる価格帯だね。 で、内容的には、大きさはMGサイズで、部品構成はHGUCに近い。 MGでは定番の内部フレームのようなものは無い。
A: それじゃ¥2400は高い?
B: いや、決してそんなことは無い。 全身に施された繊細なモールドや大判のシルクスクリーンデカール等、MGの方には無いものもあるからね。 キットの内容からして妥当な額だと思ったよ。
A: じゃ、値段とかはおいといてキット自体の評価はどお?
B: 素晴らしいキットだと思う。 ロボット一発目でこれかぁ・・・って感じ。 プロポーションのとりかたとかね、絶妙。 変形する前は飛行機だったってのが見える。 ・・・っていうか、飛行機を無理やりロボットにしてみたって感じが、ちゃんとする。 それでいて、カッコイイと思える。 とにかくさぁ、これがロボットにおけるハセガワテイストなんだなぁ・・・と納得。 ま、一発目ゆえの迷いというか、試行錯誤を感じる部分も確かにあるんだけどね。
A: 例えば?
B: 胸周りのパーツ構成とか。 わざわざ赤いE1パーツを用意して、胸の前面を分割してあるところとかさ、ハセガワとしては無塗装派へのサービスのつもりだったのかもれないけど、そんなことするくらいならベクターノズルをエアクラフトグレーで成型してください・・・みたいなね。 ちょっと中途半端なところがある。
A: 確かに。 もしこれがバンダイなら、ノズル・シャッター・ガンポッドはグレーで成型して、ユーザーが組み立ててシールを貼ったら、一応無塗装でもなんとかアニメのイメージになるような構成にするだろうね。
B: でも、やっぱりハゼガワじゃないとこれは出来ないだろうって表現が随所にあるんだよね。 例えば航空機形態のときにドーサルスパン(キャノピー後ろの膨らみ)部分が、ロボット形態では少し沈んで、たたまれた尾翼基部ユニットが真っ直ぐ背中に張り付くようになっているところとかね。 さらにドーサルスパン上のアンテナが中央で折りたたまれた2枚の尾翼の間に収まるようになっていて、『成程!』って思うよ。 このあたり、実際のキットでぜひ見てほしい。 あと頭部の形状把握とかね。 J型なんか唸るしかないよ。
A: ポリキャップの使い方とかはどうなの? 飛行機じゃプロペラの軸受けくらにしか使わないでしょ? 関節の保持力とかは?
B: そうだよね。 ノーマルのバトロイドである限り必要十分な関節保持力があると思う。 ただ、このキットの場合ガンプラのようにガチャガチャいろんなポージングをして遊ぶみたいな用途は考えてないと思う。 ディスプレイ時に表情をつけるために、関節は可動だけど、基本的には気に入ったポーズのまま飾っておいて、ときどき、少しポーズを変えてみる・・・そんな感じの用途でのポリキャップ使用だと思う。 でもスーパーパックを装着するとどうなるかわかんない。 あと、ポリパーツの面白い使い方というか、エアインテイク内に太ももを前方へスイングさせるための関節が仕込んであるんだけど、それがパーツをパンタグラフ状に使用する凝った作りなんだ。 ただ、受け側のスチロールパーツが薄すぎて、ポリの張力で壊れやすいのが難点だけど。 ポリキャップの使用方法については、これからまだ研究の余地があると思うけど、概ね問題無いレベルで仕上がってる。
A: ガンプラとの違いについてもう少し詳しく語ってくれる
B: キャラクターキットと言っても、基本的にはスケールモデルの血を受け継いでるんだよね。 先にあげたモールドやデカールなんかでもそうだし、インストの最後に塗装図が載ってるんだけど「この塗装図は1/72スケールを75%に縮小してあります」なんて書いてあるわけ。 そうすると、これを1.3倍で拡大コピーを撮れば実際のパーツと同じ大きさの型紙ができて、迷彩パターンなんかを自分で作ってみたりできるでしょ。 これはスケールモデルなら、常識なんだけど、ロボットキットには無かったんだよね。 こんなところが、いかにもハセガワらしくて良い。 あと、いわゆる「後ハメ」加工をしなくて良いように、設計されているところ等、『塗装してお楽しみください』というメーカーからのメッセージを感じる。パーツを色分けすることで無塗装でも劇中イメージに近づける方向のバンダイと、塗装前提の設計になっているハセガワのポリシーの違いを感じるでしょ。 だけど、まだ改善の余地はたくさんある。 例えばインストなんだけど、ハセガワのインストって白黒で味気ないでしょ? それは良いとしても、このインストを読むリテラシーも要求される。 例えば工程22でベクターノズルの組み立てをするんだけど、このとき塗装指示が「61番焼鉄色」になってるのね。 でも、ベクターノズルって黒鉄色のはずなんだよね。 それで、インストを良く見ると61番の塗装指示線の先端が破線になっている。 つまり、「裏側を61番で塗れ」の意味なんだよ。 こーいうところがね。 あと、別に白黒なのは良いけど、もう少し機体解説を詳しく載せるとかのサービスが欲しいよね。 新規のイラストもあるともっと良い。 それこそスタジオぬえに原稿を依頼するとかさ。 ぬえってそーいうのが得意な会社でしょ。
A: じゃ、他に今後のハセガワにお願いしたいことは?
B: やっぱり商品構成の拡大は基本だね。 スーパー、ストライク、アーマードが出ることは、ファイターの展開を見た今では何の心配もしてないけど、ぜひデストロイド系や敵メカも出して欲しい。 グラージ、リガート、クワドラン・ローあたりはなんとか。 とにかく息の長いシリーズになっていってほしい。 まぁユーザーである、俺たちが買わないことには続かないだろうけど・・・。 このクオリティーの商品が出る限り、ユーザーも付いて来るでしょ。
A: そうだね。 それでは、このコンテンツに対するご意見や感想をお寄せください。shun@warpfor.com
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