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仕上げ

墨入れ

墨入れ墨入れを行います。 墨入れにはぺトロールでしゃぶしゃぶに溶いたエナメル塗料を使用します。 墨入れに用いる色ですが、黒・ジャーマングレー・ウッドブラウン等が基本です。 墨入れ対象パーツの色によって、どの色を採用するか決めましょう。 例えば機体色に311番や316番等の白系を選んだ場合、墨入れの色が黒だとコントラストがきつ過ぎると感じるかもしれません。 そういうときにはジャーマングレーにしてみる・・・とかです。 またギアベーンなど可動部分で実機に隙間がある部分には黒を使用してメリハリを出す等、いろいろ創意工夫で試してみてください。 作例は機体色がブルーグレーですので黒で墨入れを行っています。 面相筆(5/0くらいの太さのものが使いやすいです)に墨入れ塗料を含ませ、モールド上に"とん"と置く感じで行います。 モールドとモールドが交差しているところに筆を置いていくと効率良くモールドの中を塗料が走っていきます。
 平筆等でパーツをべしゃべしゃに塗りたくってから拭き取る(ウォシッングと呼ばれる)というようなことはしません。
 墨入れが完了したら、はみ出した塗料を拭き取ります。 細い綿棒にペトロールを含ませて拭ってやります。 次に、浮き上がった墨入れ塗料をペトロールを含ませて無い綿棒で拭き取ります。 この作業を綿棒を何本も用意して地道に繰り返します。 モールド内の墨入れ塗料ごと拭き取ってしまうこともあるので、そんなときには、もう一度墨入れ→拭き取りを繰り返します。
 文章で書けば大したことではありませんが、バルキリーは全身にモールドがある為、墨入れ作業はほぼ一日仕事になります。

デカール

墨入れ完成 遂にデカールを貼る段階にまで来ました。 この大量のデカール貼りというのが、ガンプラとは大きく違う部分の一つです。 (ガンプラではスライド式転写マークは採用されていない) インストの塗装図に従って貼れば良いわけですが、機首部分はインストの折れ目に重なっている上に、判りにくい部分もあるので、ここを例にとって説明します。

垂直ライン66番 まずレドームと機首の分割ラインに沿って66番とアンチグレア部41番を貼ります。 このとき66番は分割ラインより機体後方側に張ります。 66番は長さに余裕が無い為左右の高さが違わないように慎重に位置決めします。 66番の上側先端に被せるように41番を貼ります。 このあたりはファイターでも全く同じ処理をしました。 66番が機首周りを一周する長さがあれば、貼りやすいのですが・・・・。

デカール貼り完成 機首横を走るライン64(65)番は先端が66番とぴったり合うように貼ります。 機首の下側のラインが微妙に膨らんでいる為、視覚的に錯覚して、下斜め方向に張ってしまいやすいので注意してください。 66番と機体のモールドをガイドにすると良いでしょう。 93番はスペースに余裕が無い為、VHFアンテナ(F1)を一旦外してから貼ると上手く貼れます。 編隊灯91番はマークソフターでモールドになじませます。

NOSTEP

  主翼上の"NOSTEP"のデカールはバルキリーが航空機でもあるということを上手く演出しますが、小さい上に数が多いので、モデラー泣かせな部分でもあります。 少しでも要領良く貼って、簡単に済ませましょう。 NOSTEPのデカールを張る前に、ラインや統合軍のマーク等を貼っておきます。 翼端灯等の塗装も済ませておきます。

NOSTEPまず右翼から貼ります。 インストの図を横に置いて位置を合わせて貼ります。 図が横にあるだけで、随分と位置決めが早く出来るようになります。 とりあえず、インストの図に従って右翼のNOSTEPを全て貼り終えます。

NOSTEP次に左翼に貼りますが、このとき右翼と後端どうしをぴったり合わせると、右翼をそのまま貼付位置のゲージとして使えます。

NOSTEP後端側を貼り終えたら、先端側にうつります。 先端側を向かい合わせに置いて、右翼をゲージにします。


あとは基本的に塗装図を見ながらひたすら貼りつづけます。 全て貼り終えるのに、だいたい5時間程度の時間が必要ですが、塗装と違って一気にやる必要も無いので、何日かに分けてやるのが良いでしょう。 ここまでくると早く完成が見たい気持ちもわかりますが、ここであせって失敗しては元も子もありません。 落ち着いていきましょう。

TOPコート祭りデカールを貼り終えたら、トップコートで全体の艶を整えます。  今回は「半艶」を採用しました。 トップコートは艶を調えるのと同時にデカールを保護することが目的です。 ここでの「保護」とは、あくまでもデカールが直接空気に触れることによって酸化し、変色するのを防ぐことを指します。  トップコートのかけ過ぎで、表面が白濁することの無いように、ごく軽くスプレーします。 写真はトップコートを吹くために、デカールを貼り終わった部品に持ち手をつけて、粘土に指しているところです。

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