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塗装

ファイターと違い、組み立てと塗装をほぼ別々に行える上に、所謂「後ハメ」加工というものをユーザー側でしなくて良いように、部品分割が考えられているのが、本キットの大きな特徴の一つです。 逆にいえば、塗装をしないことには、ただの真っ白けのへんなロボットであり、素材の良さを充分に引き出せません。 ぜひ、塗装しましょう。 基本的にこの塗装のパートでは、エアブラシでの塗装を前提にしています。

下地作り

黒で下地を作ったパーツ 真っ白く、しかも薄く成型された部品は大変美しいのですが、同時に光の透過性が高い為、このまま色(特に白系)を塗ると、なんだか軽い感じになります。 そこで、全ての外装パーツを黒で塗ります。 黒で塗ればヒケや、ゲート後の修正につかったパテも一発で消えます。 この際、エアブラシで塗るのならサーフェーサー(#1000)を使用するのも良いでしょう。 下地は光の透過率を下げるのと、パテ浮きを抑えるのが目的ですから、隠ぺい力の強いグレー又は黒を使うのが良いと思います。 また、インストで機体色として指定されてる316や311は、下地に黒系を塗った上での使用を前提としているようで、下地なしで、そのまま塗ると、かなりアイボリー系の色になってしまいます。 左写真はパーツの一部です。

間接部

膝関節 左(Rear) 右(Front) 331で塗装する部分を、まとめて塗ります。 下地の黒を生かして濃淡をつけると良い雰囲気になります。B16(首元)そして工程20で組み立てたパーツの上側も塗るのを忘れないで下さい。

ベクターノズル

F28 黒→薄く銀→黒鉄色 ベクターノズル(F18,F28)の様に外側・内側の両方を塗る必要がある場合、必ず内側から塗ります。 内側の塗料が表に廻った場合でも、外側の塗色を後から塗ることで、簡単にリカバリーできるからです。 また、内側に外側の色が廻り込んだ場合でも、実際には内側は殆ど見えないので、あまり問題になりません。
 実際の手順では61番(焼鉄色)を内側に塗った後で、表側の塗装をします。 F18,28は先の下地作りのパートで黒で塗ってあるものとします。 黒地に黒鉄色をいきなり塗っても、ただの真っ黒でほとんど、効果がわかりません。 そこで、まず銀色を軽く吹きます。 あくまでも、銀色がうっすらと乗った程度に吹くのであって、銀色でべた塗りしないようにします。 その後で黒鉄色を吹きます。

機体色の塗装

黒で下地を作った機首いよいよ機体色の塗装です。 架空戦闘機のバルキリーは、個々人のイメージで好きな色を塗れば良いと思います。 またインストの指定色を採用すれば、それほどTVシリーズや映画版の画面イメージから離れた塗装にはならないでしょう。 この作例ではJ型を作りますが、実は指定色311番で塗装したJ型は既に作っているので、今回はオリジナルの色にしてみます。

グレーで塗装ライトグレー(338番)にグレイッシュブルー(337番)を7:3の割合で混ぜて青にふったライトグレーを作ってみました。 今回はこの色を使用してみます。
下地の黒を活かして、少々濃淡をつけて塗装し、表情をつけてみます。 とは言うもののVF-1は基本的に飛行機ですので、あまり表情をつけすぎるとおかしくなります。 つまり、ガンダムの作例に多くみらるエッジが真っ黒とか紫に見える塗装はVF-1に関しては似合わないと思います。 ま、そーはいっても、プラモデルですから個人の自由にやれば良いわけですが、機体や、作品の世界観に対するイメージを自分なりに充分固めてから塗るというのも、遊びとして面白いものです。 全てガンダムと同じに作ったのでは面白くありません。 これはガンダムがどーだという話しではなく、ガンダムにはガンダムの、マクロスにはマクロスの世界観があるということです。 

クリアを上吹き写真ではあまり違いが分からないと思いますが、クリアを上から吹いて、表面をつるつるにしました。 これは、エナメル塗料での墨入れの為です。 つや消し、半光沢とも、塗膜に凹凸を作り光を乱反射させることで、つやを消しているわけですが、この微妙な凹凸のせいで、エナメル塗料がモールドの中を上手く流れていかなくなります。 さらに、余分な墨入れ塗料の拭き取りが難しくなるからです。 表面の凹凸の中に墨入れ塗料が流れ込んでにじんだようになるのです。

Tips

できるだけ、外装を一度に塗ってしまいます。 ロボットですから、左右に同じパーツが多くあります。 同じパーツは左右交互に塗ると、色が上手く揃います。 また主翼の様に平べったいパーツは塗料が乗りやすいので、気付いたときには他の部分と色目が違ってしまったりしますので、注意が必要です。

断面の塗り忘れに注意胸パーツ(B9,E1)背中パーツ(B4)の断面およびB3の内側は組み立てると表面になる部分です。 塗り忘れに注意してください。
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