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Talking about Hasegawa Temjin 747A/c with Option Decal #1


基本塗装+デカールでサクッと完成をコンセプトに製作したTemjin 747A/c。 1年ぶりに作った747A/cについて気づいた点、思ったこと等を語ってみたいと思います。 今回の製作記事は日記の2005.08.27[C]〜2005.9.25までを参照してください。

Temjin 747A/c face

Temjin 747A/c face

Temjin 747A/c face

HASEGAWA TEMJIN 747A/c mindbooster

HASEGAWA TEMJIN 747A/c mindbooster

HASEGAWA TEMJIN 747A/c mindbooster

Temjin 747A/c with Slypner

A: 今回で3体目のテムジンになるわけだけど、なんでまたテムジンなの?
B: 最近キットを完成まで持っていけてなくて、軽く未完成病ぎみだったんだ。 そこにハセガワからオプションデカールが発売されて・・・ハセガワのテムジン(以下ハセテム)ってちょっと敷居が高いと思われているキットじゃない。 そんなキットにさらにオプションデカールを使った作例って、おそらくネットでもあまり上がらないだろうなぁ・・・と思って。 じゃ、ウチでちょっとやってみるのにちょうどいいかなぁと。
A: 他のサイトと被らないようにと言う計算が働いた?
B: ・・・・。 嫌なこと言うなぁ。 でも、ま、そうなんだけどさ。
A: 今回は、製作上のコンセプトが過去の2体とは違っているよね。
B: 過去の2体は塗装で行ける所は塗装で行くってコンセプトで、結構ガチ組みだったんだよね。 それでHot to make見たいなコンテンツにしてみたけど、せっかく用意されている大版デカールをほとんど無視するみたいな、このアイテムの商品コンセプトからすると、ずれた作り方だった。 結果、他人から見て参考になるような本来How to makeで自分が提供したいと思っている内容から逸脱したって言う反省があった。
A: で、今回はメーカー提供のデカールを用いてサクッと完成した?
B: いや。 結局完成まで1ヶ月かかったからね。 デカールでやるにしてもこんだけ枚数があると、やっぱ簡単にはいかないよね。
A: デカールで行っても、製作難易度は変わらない?
B: 結局、マスキング地獄をとるかデカール地獄をとるかって話しになるのかなぁ。 ただ747A/cの場合は747Jと違って曲線のパターンが結構あるから、デカールで行くしか無いってのがあるんだけどね。 あと、基本塗装って言っても、真面目にやるとやはり、細かく塗り分けするべき場所があちこちにあって、ボディ色の紺色だけ吹けばOKって話しでも無いしね。 デカールが全ての塗り分けをフォローしてくれるわけじゃないから・・・。 でも、わざわざオプションデカールを使ってみようとするようなユーザーは、それくらい判った上でやるだろうから、そこは大きな問題では無いはず。
A: なるほどね。 それではメーカーコンセプトに則って作った今回のテムジンについて、気づいたことを語ってくれる?
B: まず、確証は無いんだけど、最初期版に比べて接合ピンと受けダボの位置調整がされている気がする。 前回は747Jのファーストロットを作ったんだけど、その際は合わないので、接合ピンをことごとく切り飛ばしたんだよね。 今回は殆どそんなことしなくても、わりとちゃんと位置が決まった。 唯一の例外はアンクルアーマー正面くらいかな。 おそらく細かい金型の調節が行われたんだと思う。 でも、ファーストロットは既に作っちゃっているので、ランナー状態での客観的検証が出来ないんで、ここはあくまでも私の主観では・・・ってことで、参考程度にしてほしい。
A: 他には?
B: 747A/cのキットにはボーナスパーツとしてクリアピンクのランナーが入っているんだけど、色目が薄すぎて、裏から銀色を塗ると殆ど、ただの銀色みたいに見えてしまう。 クリアピンクみたいな色は、ユーザーサイドでは作れない色なんで、有り難いんだけど、見栄えは正直、イマイチかな。 ここはもう少し色目の研究をして欲しい。 このオプションデカールの企画自体がこのボーナスパーツを生かす為のアイテムとして生まれたと思うんだよね。 だから2Pや3Pを飛ばして4Pカラーなんだと思う。 クリアピンクじゃなくて、普通のクリアだったら2Pや3Pカラーのオプションデカールも出しやすかったんじゃないだろうか。 キット自体に関してはそんなところかな。 後は基本的に747Jと同じだし。
A: 今回のオプションデカールについては?
B: 値段は安くないよね。(¥2100税込み) でも、半額でオフセット印刷のオプションデカール出してもらうより、この値段でも全面シルクスクリーン印刷のこのデカールの方が良い。 このあたりの判断はさすがハセガワだと思う。 わざわざオプションデカールを買ってみようとかと思うユーザーは品質重視だと言うことを良く判ってる。 でもカルトグラフにするともう一段値段が上がっちゃうから、まぁ必要にして充分なスペックなんじゃないだろうか。 発色がいいから紺色の上に貼っても黄色がくすんだりするようなことも無い。
A: デカールを貼る難易度はどうなの?
B: 正直、かなり難しい。 これはオプションデカールだろうがノーマルだろうが、同じだと思うケド。 結局、部分的に失敗して2セット目に手を付けた。
・゚・(ノД`)・゚・
A: ・・・・・・・・。 デカール貼り付けにおけるアドヴァイスを。
B: デカールを貼り付けるのに、いろんなサプライが各社から出ているでしょ。 例えばGSIクレオスのマークソフターとかマークセッターとか。 でもハセテムにデカールを貼るなら、それらを使うより蒸しタオルを使用することをお勧めする。 タマゴ型モールドの部分とか、結構段差の激しい部分にデカールをかぶせる場面が頻繁にあるんだけど、デカール自体の面積とモールドの段差の両方が大きいので、デカール柔軟材だとコントロールが難しいのね。 ところが蒸しタオルなら位置決めさへ上手くいってれば、一発で決まる。 デカールも綺麗に伸びる。 あとは、模型用の先端の細い綿棒[C]や、デカール用のピンセット[C]を用意して欲しい。 両方とも、今は割りと手に入りやすくなったしね。
    
A: 貼り付けに関する、具体的なコツみたいなのをもう少し。
B: 貼る順番を良く考えることだよね。 まずはスライプナーとか太腿装甲とか、貼るのが簡単そうなところから貼っていく。 アンクルアーマー部が最も難しいから、ここを最後にすると良いと思う。 ハイテクスニーカーみたいな足は、蒸しタオルの使い方に慣れれば、それ程難しくない。 足首アーマーや肩アーマーの様に、エッジ部を折り込む処理がある部分が難しいと思う。
A: あのさ、話は変わるけど、なんで写真がいつも暗いの?
B: ・・・・、、 照明が足りないからに決まってんだろう。ヽ(`Д´)ノ 判ってて聞くな!。 ・・・そのうちなんとかしようとは思ってるんだよ、本当に。
A: あと、ロボットのポージングが何かかっこ悪いと思うんだけど。 某有名玩具レビューサイトさんみたいに、立て膝とか、「今時のカッコイイポーズ」とか出来んの?
B: カッコイイとかワルイとか、そーゆー主観的な質問にはお答えしかねます。 えっとね、ポージングはね、確かにヘンだよ。 実情を話すと、このサイトの模型写真は全て、机の上で撮影しているの。 そこしか撮影場所が無いからなんだけど、机の上にカレンダーを裏表に敷いて、PCのディスプレイにマスキングテープで貼り付けて背景にしているの。 そーすると微妙に傾斜が出来きるので、あまり奥行きを取れない。 だからカメラとの距離にバリエーションを付けられない。 あとポージングについては、パーツ同士の接触でデカールや塗装が削れたりするのが嫌なのと、これはあくまでも模型なので結構デリケートなの。 ベタベタ触りたくないの。 だから殆ど素立ちか、首の向きを変えたり、ちょっと手足に動きつけるだけ。 立て膝なんて絶対やりません。 実際こんだけの写真撮る間にもパーツが脱落したりするんだよ。 あとテムジンについて言えば、スライプナーが重過ぎて右の手首が骨折状態になる。 だから右の手首は隠す様に撮るとか、いろいろ事情があるの。  
A: 今回の反省点は? 写真以外で・・・
B: HASEGAWA TEMJIN 747J and 747A/c 4P color・・・・。 まず、オレンジ色部分の色目を間違えた。 調色段階では結構デカールと色合わせしてたのに、何で間違えたのか・・・天狗の仕業としか思えない。 でも、ま、出来上がってみれば、こーゆーカラーリングですと言い張っていれば、それ程違和感も無い(と信じたい)。 あと、頭部のヘッドセットだけど、これは通常の二本アンテナの方が良かったなと、完成してから後悔。 他の2体と並べたときに下っ端のインデアンみたいで、ちょっとカッコ悪い。 とは言うものの、とりあえず完成おめでとうオレって感じ。 アンクルアーマー以外は殆ど問題無く組めると思うんで、良くも悪くもデカール貼りを楽しむキットと言えるんじゃないかな。 これから作る皆さん、ガンガレ。
A: 最後にハセガワに要望とか・・・
B: 今後続くバーチャロンシリーズでは、肩アーマーと肩の可動軸の接続方法を見直して欲しい。 具体的にはF7がE10,E11で出来た軸を咥える形になるんだけど、脱落を防止するラッチみたいなものが無いのですぐ、肩アーマーが外れる。 この部分は組み立てるときも、ポージングするときも、物凄いストレスを感じるの。 E10,E11の太い軸にちょっとした傘みたいな出っ張りがあれば、良いだけなんだけど。 無理なこと言ってるかもしれないけど、ここは金型改修でもしてなんとか対策を施して欲しい。 せめて続く製品では同じ設計を踏襲して欲しくない。 この部分は本当に当キットのプレイアビリティを下げていると思うし、ガンプラから入ってきたユーザーから見ると、かなり印象を落としてしまう点だと思う。 テムジンはハセガワにとって実質2つ目のロボットだし、ロボットキットについては、これから先、どんどん進化していくとは思うんだけどね。 (2005.10.09)

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