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Introduction


PLATZ 1/72 FFR-00MR MAVE box 気がつけば販売開始から5年以上が経過し、この手のレジンキットとしては異例のロングラン・ヒットとなったPLATZ[C]の1/72 戦闘妖精雪風シリーズ。 メーカー製の素晴らしい成型とは言え、そこはレジンキット。 プラスチックモデルとはやはり違います。 勢いで買ったはいいけど、レジンとホワイトメタルの部品を眺めて、さて、どーしたものか・・・と嘆息している方もおられるのではないでしょうか。 今回は同シリーズからメイヴ雪風を題材に、完成までの道筋を説明します。

まずはお約束


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本稿で"1"、"6"等の表記は部品番号を指します。 また"工程2"等の表記は、組立説明書の組立工程番号のことです。 ”331番”等の表記はGSIクレオス社のMr.カラーの番号です。 #600等の表記は耐水ペーパーの番号のことです。 "φ1.5"は直径1.5mmという事です。  "インスト"とはインストラクションマニュアルの略で、組立説明書のことです。
BASIC
このタグがあるパートは、箱横のメーカー完成見本と同程度の完成度を目指す為の必須工作です。 基本的にはこのタグのパートに従って工作を進めれば、完成まで持っていけるはずです。
ADVANCED
このタグがあるパートは、可動軸の追加やディテールアップ等の追加工作についての記述です。 必須工作ではありませんので、参考程度に読んでいただければ良いと思います。
その他、塗料や道具については適宜説明します。

Parts Check


パーツチェックをします。

PLATZ MAVE parts レジンパーツ24+ホワイトメタルパーツ9+デカールシート1枚です。 インストのパーツリストと合わせてチェックしておきます。 30数個のパーツですので、数は大したことはありません。 レジンキットの場合、僅かなパーツの欠けや歪みはユーザーが直すのが常識とされていますが、このキットの場合は題材が航空機ですので薄いパーツが多く、ユーザーによる修正が難しいものがあります。 メーカー製ですので、酷い部品は検品時に撥ねられているのでしょうが、中には検査を掻い潜ったものや、経年収縮で変形したパーツもあるかもしれません。 特に翼の端に欠けがあると修正が難しくなります。 そのようなパーツはメーカーサポートを利用して交換してもらいましょう。

PLATZ MAVE parts 左写真はカナード翼のパーツ。 上が修正前・下が修正後。 左翼カナードが歪んでいたので、熱湯につけた後平らな台の上で形を整え、素早く冷水につけました。 何故か左翼カナード(3)は歪んでいることが多いようで、私が購入した2セット共に同じ状態でした。 この程度なら上記方法で修正可能ですが、歪みがあまりに酷い場合は素直にメーカーサポートを頼ったほうが良いでしょう。 カナード翼や尾翼の様に薄いパーツは素材の性質上、歪みが出やすい形状ですので、組み立て前に平らな板の上に置くなどしてチェックしてください。

Prepar


組み立て前の下ごしらえをします。

PLATZ 1/72 MAVE YUKIKAZE fuselage まず、機体パーツ(1)のノズル取り付け部左右にφ2.0の穴を彫ります。 深さは2cmから3cmくらいで良いでしょう。 これは塗装時に取り回す為の持ち手として真鍮線を刺す穴です。 あまり細い線だと機体の重さでたわむので、φ2.0くらいの太さは欲しいところです。

PLATZ 1/72 MAVE YUKIKAZE fuselage PLATZ 1/72 MAVE YUKIKAZE fuselage PLATZ 1/72 MAVE YUKIKAZE fuselage
機体のドーサルスパン(と、言っていいのか・・・)付近に型の継ぎ目(パーティングライン)があります(上左写真)。 この部分を消しておきます。 アールの出ている部分ですのでサンドペーパーで消そうとすると、パーティングラインが消える頃には本来の機体のラインも周囲のモールドも失われます。 そこで、思い切ってパーティングラインの周りをリューターで彫ります(上写真・中央) その後、エポキシパテで綺麗に成型します。 反対側も同じ処理を施します。

PLATZ 1/72 MAVE YUKIKAZE fuselage PLATZ 1/72 MAVE YUKIKAZE fuselage 機種下面にも型のパーティングラインがあります。 ここも上記同様リューターで軽く彫って、エポキシパテで整形してやります。 TARPS(コックピット下の各種センサー収納部)のカメラモールドにレンズパーツを埋め込むため、彫り込みました。


PLATZ 1/72 MAVE YUKIKAZE fuselage PLATZ 1/72 MAVE YUKIKAZE fuselage ライフカプセルのパーティングラインもエポキシパテで処理した後、サンドペーパーで磨いておきます。 ここはシルバーで塗装される部分ですのでサンドペーパーの番手#600→#1000まで使用して磨いておきます。 キャノピー部分は#1500まで磨いた後でコンパウンドで磨き出し、マスキングしておきます(右写真)。

パーティングライン消しが問題になるのは、上記の部分だけだと思います。 機体後部ノズル周辺でも同様のテクニックを使った方が仕上がりが早いかもしれませんが、形状的にリューターを使用するのが難しい場所ですので、私は平ヤスリでコツコツ削りました。

後は各パーツ毎に湯口とパーティングラインの処理をしていきますが、上記以外の部分はプラモデル同様デザインナイフで処理していくだけですので、問題は無いでしょう。

PLATZ 1/72 MAVE YUKIKAZE fuselage
    カナード翼の塗り分けパターンを事前に作っておきます。
  1. 同スケールの下絵に塗りわけのラインに沿って赤線を入れておき、その上にパーツを設置します。
  2. 赤線に沿ってマスキングテープで固定します。
  3. マスキングテープの上からガイドテープ貼り・・・
  4. カルコでかるくパーツを罫書きます。
 

PLATZ 1/72 MAVE YUKIKAZE fuselage ホワイトメタルパーツはワイヤブラシで軽く擦って磨いておきます。 柔らかいので力を入れすぎて曲げないように気をつけてください。 ホワイトメタルの粉塵を吸い込まないように、必ず手袋とマスク着用で作業します。 ほんの5分もあれば完了する作業ですが、面倒がらずに着用しましょう。

PLATZ 1/72 MAVE YUKIKAZE fuselage 部品の加工が全て終わったら、離型剤落としに漬け込んで離型剤を落とします。 さらに中性洗剤+古ハブラシを用いてクリーニングしておきます。 ここでパーツクリーニングを行うのは、パーツの加工の為に、パーツ自体からでるレジン粉や皮脂で汚れるので、塗装直前のタイミングでクリーニングする方が効率が良いためです。

以上で、組み立て前の下準備はほぼ終わりました。 次は組み立て、塗装フェーズです。

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