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How to build APHARMD the HATTER and T TYPE F

Introduction


apharmed the hatter box 順調にシリーズを広げているハセガワのバーチャロンシリーズ。 テムジン系列以外の機種としてアファームド系が登場。 その第一弾として発売されたのがAPHARMD THE HATTERです。
今後展開されるであろうアファームド系列のベースモデルとなるこのキットについて、仮組から塗装・完成まで順を追って見て行きたいと思います。 特に今回は迷彩塗装に焦点をあてて構成したいと思います。 また、本稿作成中に次のバリエーションモデルとしてTFが発売されましたので、TFについても武装等を中心に言及します。

まずはお約束

本稿で"A1"、"F11"等の表記は部品番号を指します。 また"工程12"等の表記は、組立説明書の組立工程番号のことです。 ”331番”等の表記はGSIクレオス社のMr.カラーの番号です。 #600等の表記は耐水ペーパーの番号のことです。 "φ1.5"は直径1.5mmという事です。  "インスト"とはインストラクションマニュアルの略で、組立説明書のことです。
その他、塗料や道具については適宜説明します。

仮組み


HASEGAWA APHARMD front view HASEGAWA APHARMD back view とりあえず、仮組みをしてみます。 このシリーズはクリアパーツ等一部のパーツを除いて接着剤無しでも組み立てることが出来る仕様ですので、仮組みも大変楽に出来ます。 だいたい左の写真程度(クリアパーツとアンテナが付いていない)に組みあがったところで、パーツの接合線が出る場所や、パーツのエッジや裏側が見える部分をチェックします。 パーツをランナーから切り離す際に一つだけ注意点が。
C10,C11、E1,E2はパーツ部とゲート部の判別を見誤りやすいので、注意してください。

接合線の出るパーツ・・・脛パーツ(C6+C9) トンファー(M1+M2 要ヒケ処理) 膝パーツ(C3+C4 要アトハメ加工) アンクルアーマー(C1+C2 後端の面だしに注意)
裏側が見えるパーツ・・・A17,C13,C14 アンクルアーマー(C1+C2)D11、D12の肉抜きの処理をするか?

・・・と言う感じで簡単なメモを作っておくと処理のし忘れや、塗装忘れを防ぐことが出来ます。

Tips

HASEGAWA APHARMD parts list簡単なTipsですが、仮組の際、写真の様にパーツリストをインストから切り離しておくと、パーツを探す効率がかなり向上します。 また塗装図もかなり参照することになりますので、塗装フェーズに入った時点で切り離しておくと良いでしょう。

下処理


HASEGAWA APHARMD thigh parts list 塗装前に組み立て可能な場所を一気に組み立てます。 具体的には工程9,12-15,17,19,23-25,30そして31です。

工程14-15(12-13)において上腕部の組み立てをします。 14で作った関節部を15においてE14,15で挟み込みます。 このとき、F14のピンを削れば後ハメ出来ますが、ここは塗装時にマスキングしても大して手間がかかる部分ではないので、私は後ハメは採用しませんでした。 組み立て強度が落ちる後ハメ加工はなるべく行わないことにしています。

太腿フレームは左右がありますので、写真のように組みあがったところで、識別用の印をつけておくと組み立て時に迷いません。 工程25(24)でF12を工程23で出来上がった部分に付けてから24と合体させるようになっています。 しかし、F12は工程24で出来上がったパーツに先に付けた方[C]が組み立てやすいです。 写真のユニット上部にあるポリパーツEの向きは面取りしてある方が下(写真向かって左の状態)が正解です。

工程29(28)で組み込む膝装甲C3,C4はF5,F6のピンを受けるダボを切り欠いて後ハメ加工した後、接着します。 ハッターの初期出荷分にはC3,C4の接合部がおかしい物[C]がありますので、場合によっては削る等して適宜対処[C]します。

工程35(34)で組み立てるアンクルアーマーですが、こちらもF3,F4のピンを受ける部分を切り欠いて後ハメ加工した後、接着してしまいます。 この部分、強度及びパーツ保持力が、いかにも必要な感じがしますが、実はそれ程必要無いので塗装の利便を優先します。

*カッコ内はTFでの工程番号

HASEGAWA APHARMD thigh parts list 接着したパーツを充分養生(通常の接着剤なら24時間以上)させた後、接合線を消します。 私はいつも#600の耐水ペーパーでサンディングします。 削れ過ぎるので#400は使用しません。 バーチャロイドの場合、面を綺麗に出すことが肝要ですので、サンディングの際はかならずプラ版等に耐水ペーパーを貼り付けて力が均等にパーツに伝わるようにします。 写真は工程19で作ったトンファーですがL1パーツは接合部を切り欠いて後ハメ加工しました。 このような部分は強度と関係無いので、塗装のしやすさ優先させるわけです。

塗装


塗装に関しては、迷彩塗装とそれ以外の部分で分けて解説します。 まずは、迷彩塗装以外の部分から。

HASEGAWA APHARMD thigh parts list まず、塗装図で"グレー(8+28+42)"と指示されている、主に関節部の色を一気に塗ります。 私はハセガワ・バーチャロンのシリーズにおいて"グレー"と指示されている色はMr.メタルカラーのアイアンを使用しています。 バーチャロイドの関節色として、非常に良い色味だと思っています。 吹きっぱなしでも良いですし、ポリッシングクロスで軽く磨いてやっても金属らしい良い光沢が出ます。 但し、この塗料の弱点としては塗膜が弱いことがあり、スチロールパーツにダイレクトに吹き付けると喰いつきが今一つだったりします。 マスキングテープ程度の粘着力にも耐えられない場合もあります。 そこで、マスキングが必要な胴体パーツとアンクルガード部は下地にサーフェーサー1000を吹いて足付けしておきます。 接合部の仕上がり具合のチェックも出来ますので一石二鳥です。

HASEGAWA APHARMD thigh parts listグレーを充分に養生させた後、マスキングが必要なパーツにマスキングします。 このような用途には細切りにしたマスキングテープを使用します。 マスキングテープを一度カッテングマットの上の綺麗な部分に貼り付け、必要な長さ太さにカットしてからパーツに貼り付けます。

HASEGAWA APHARMD thigh parts list 塗装図で"ライトグレー(1+26+2)"と指示されているパーツを一気に塗ります。 上半身の胴体色です。 混色ですが、ホワイトがベースで隠蔽力はかなり強いので下塗りは不要だと思います。 顔パーツA18、ナックルガードE20,E21は塗り忘れやすいので注意してください。

青色で成型されている下腕部の装甲パーツ(C13,C14)にも黄色のラインがあります。 下塗りとして、このライン部もライトグレーで塗っておきます。

HASEGAWA APHARMD thigh parts list マスキングを追加し、イエローのラインを塗ります。 左は塗装完了後マスキングを外した状態です。 当然、肩や胸等のラインも一緒に塗っておきます。[C] 下腕部の装甲パーツの黄色ラインも一緒に吹き、マスキングしておきます。

次にスーパーソニック・テンガロン、スーパーソニック・ニップル、袖口、脚サイドおよびアンクルアーマーにある水色のパーツを塗ります。
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